シニア世代に選ばれる店舗情報の整え方|Googleマップ編

ショップとスマートフォンの地図、並んで歩くシニア世代のイメージイラスト

「うちのお客様は年配の方が多いけれど、Googleマップの情報は若い人向けの話でしょう」。そう考えて、店舗情報の整備を後回しにしていないでしょうか。

実際には、来店前にスマートフォンで地図を開き、営業時間や行き方を確かめるシニア世代は珍しくありません。そして、ご本人だけでなく、息子さんや娘さん、お孫さんが代わりに調べてくれる場面も、現場ではよく見かけます。

この記事では、シニア世代に選ばれやすい店になるために、Googleビジネスプロフィールで整えておきたい情報を整理します。バリアフリー情報、電話と営業時間、写真、口コミへの返信の順に、今日から手を付けられる形でお伝えします。

なお、特定の年代だけを優遇するための裏技ではなく、「来店前の不安を減らす」という、どのお客様にも効く基本の話です。

執筆は、全日本SEO協会認定のSEOコンサルタントで、中小企業のWeb制作やSEO・MEO支援に携わってきた三田健司です。支援の現場で見てきた傾向と、Google公式ヘルプの記載を切り分けながら、できるだけ具体的に解説します。

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目次

シニア世代は、お店をどうやって探して決めているのか

地図ピンとスマートフォン、段差のないショップ入口、来店するシニア世代のイメージイラスト

インターネットを使うシニア世代は着実に増えている

総務省の「通信利用動向調査」でも、高齢層のインターネット利用率は年々上がる傾向にあると整理されています(具体的な数値は調査年や区分で異なるため、最新の公表資料をご確認ください)。私の支援現場でも、60代・70代のお客様がスマートフォンで地図を開いて来店される場面は、ごく普通になっています。

少なくとも、「シニア世代はネットを見ないはず」という思い込みで、店舗情報の整備を後回しにするのは危険だと言えます。

ご本人以外が調べているケースも多い

シニア世代の来店では、ご家族が事前に調べて、車で送迎してくれるケースがよくあります。このとき、ご家族が見ているのは、駐車場や段差、トイレ、予約の要否といった「付き添う側の心配事」です。

つまり、シニア世代のお客様向けの情報整備は、付き添うご家族に向けた情報整備でもあります。本人と付き添う家族の両方の不安を、来店前に消しておくことが、選ばれる近道になります。

若い世代より「失敗したくない」気持ちが強い傾向がある

これは私の支援現場での実感であり、公式なデータではありませんが、シニア世代のお客様は、わざわざ出かけて空振りになることを特に嫌う傾向があります。休業日だった、場所が分かりにくかった、階段が多くて入れなかった、といった経験は、次の来店意欲を大きく下げてしまいます。

だからこそ、行ってみないと分からない情報を、事前に見える形にしておくことが大切です。

Googleマップは「安心材料を集める場所」として使われる

Googleマップの店舗情報は、検索結果や地図上で、営業時間、電話番号、写真、口コミがひとまとまりで確認できます。来店前の不安を解消する情報が一か所にそろっているため、シニア世代にとっても使いやすい場所になっています。

逆に言えば、ここに古い情報や空欄が残っていると、不安が解消されないまま別の店が選ばれてしまいます。まずは、情報を最新にして、抜けをなくすことから始めましょう。

「シニア」で一括りにしないことも大切

同じ70代でも、毎日自転車で出かける方もいれば、杖を使ってゆっくり歩く方もいます。年齢だけで必要な配慮を決めつけず、「どんな不安を持つお客様がいるか」という視点で情報を整えるのが現実的です。

あわせて、年齢を理由にした表現(「お年寄り向け」など)は、受け取る側が不快に感じることもあるため、言葉選びには気を配りましょう。

来店前の不安を消す|バリアフリー情報とアクセス情報の整え方

スロープと手すりのあるショップ入口と地図ピンのイメージイラスト

Googleマップが扱うバリアフリー情報の種類

Googleマップのヘルプでは、車椅子対応に関する情報として、入口、トイレ、座席、駐車場、エレベーターの5つが案内されています。入口は幅が約1メートル以上で段差がないこと、座席は階段なしで主要エリアにアクセスできて十分なスペースがあることなどが目安として示されています。

車椅子の方だけでなく、杖や歩行器を使う方、足腰に不安のある方にとっても、これらは来店を左右する大切な情報です。

ビジネスプロフィールの「属性」で設定する

これらの情報は、ビジネスプロフィールの「属性」として、「はい」または「いいえ」で設定できます。属性の変更は、通常10分程度で審査されますが、最大で30日かかる場合があるとGoogleは案内しています。

また、属性は業種や地域によって選べる項目が異なります。設定の全体像はGoogleビジネスプロフィールの属性設定の記事で整理しているので、あわせてご覧ください。

正直に設定する|「対応していない」も大切な情報

段差がある、エレベーターがない、といった店舗も多いと思います。その場合は、無理に対応しているように見せず、実態どおりに設定することが何より重要です。

実態と違う情報は、来店したお客様の失望につながり、低評価の口コミの原因にもなります。できないことを先に伝えるほうが、結果として信頼されるというのが、私の実感です。

口コミやユーザー投稿で変わることもある

Googleのヘルプには、属性が来店したお客様からの入力をもとに表示される場合があるという趣旨の記載があります。Googleマップでは、利用者が口コミを投稿する際に、バリアフリー情報を追加することもできると案内されています。

お客様の投稿で実態と違う表示になっていないか、ときどき自店のページを確認する習慣をつけておくと安心です。

駐車場・最寄り駅からの行き方を補う

シニア世代の来店では、駐車場の有無や台数、最寄り駅からの道のりが、行くかどうかを決める大きな要素になります。属性での設定に加えて、説明文や投稿で「駐車場は店舗裏に3台」「駅の北口から徒歩5分、段差の少ない道」など、具体的に補足すると親切です。

駐車場まわりの情報の整え方は、「駐車場がわからない」で来店を逃さないアクセス情報の整え方で詳しく解説しています。

スタッフの声かけや手伝いの内容も、先に伝えておく

設備だけでなく、「入口でスタッフがお手伝いします」「席までご案内します」といった人的なサポートも、来店前の安心材料になります。説明文や最新情報の投稿に、一文添えるだけで十分です。

ただし、書いた以上は実際に対応できる体制が必要です。スタッフ全員で内容を共有し、無理のない範囲で約束するようにしましょう。

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電話・営業時間・予約|シニア世代にやさしい連絡の導線

電話機、時計、地図ピン付きスマートフォン、ショップが並ぶ連絡手段のイメージイラスト

電話番号は「かけたら誰が出るか」まで考える

ネット予約より、電話で確認したいというシニア世代のお客様は、現場では多く見かけます。ビジネスプロフィールでは、電話番号を最大3つまで登録できるとGoogleのヘルプに記載されています。

固定電話と携帯電話のどちらを載せるかは、つながりやすさと運用のしやすさで決めるとよいでしょう。選び方はビジネスプロフィールの電話番号の選び方で詳しく扱っています。

電話に出られない時間帯を先に伝える

電話をかけて留守番電話につながると、シニア世代のお客様は不安になりやすいものです。営業時間と、電話に出られる時間帯が違う場合は、説明文や最新情報の投稿で、はっきり書いておきましょう。

電話から問い合わせを増やすための設定と導線は、Googleマップの通話ボタンから電話問い合わせを増やす設定と導線にまとめています。

営業時間と定休日は、いちばん確実に正確にする

営業時間は、最も頻繁に見られる情報のひとつであり、間違いがあると、来店したのに閉まっていたという最悪の体験につながります。祝日や年末年始、臨時休業の設定も忘れないようにしましょう。

遠くから時間をかけて来るお客様ほど、休業日の誤りへの不満は大きくなります。設定の基本は、営業時間・臨時休業を正しく設定する方法をご覧ください。

予約の要否と、予約の取り方をやさしく書く

予約が必要なのか、飛び込みでも入れるのかは、シニア世代にとって大きな分かれ目になります。ネット予約が前提の店では、電話でも予約を受け付けるかどうかを明記すると、利用のハードルが下がります。

予約ボタンが使えない業種でも、代わりの導線は作れます。具体的な方法は、予約機能がない業種のGBP活用法で紹介しています。

支払い方法や料金の分かりやすさも、安心材料になる

現金のみなのか、クレジットカードや電子マネーが使えるのかは、来店前に知っておきたい情報のひとつです。属性の「支払い」の項目や、説明文で分かりやすく示しておくと、レジでの戸惑いを避けられます。

料金の目安やメニューの内容も、できる範囲で事前に見える形にしておくと、「いくらかかるか分からない」という不安を減らせます。

写真で「入りやすさ」を伝える|外観・入口・店内・設備の見せ方

カメラ風のフレーム、スロープ付きの入口、駐車スペースの車が並ぶ店舗写真のイメージイラスト

入口と周辺の写真が、いちばん安心につながる

シニア世代のお客様が写真で確かめたいのは、おしゃれさよりも「入りやすいか」です。道路側から見た外観、入口の段差やスロープ、ドアの開き方が分かる写真があると、来店前の不安が大きく減ります。

入口を正面と斜めの2方向から撮っておくと、段差の有無や手すりの位置が伝わりやすくなります。

トイレ・待合・席の写真も見せる

トイレの場所や広さ、待合スペースの椅子、座席の高さなどは、普段あまり写真に載らない情報です。しかし、足腰に不安のある方や、ご家族が付き添う場合には、これらが来店の決め手になります。

清潔さが伝わるように明るい時間帯に撮影し、利用者の顔が写らないよう配慮しましょう。

写真に「説明」を添える工夫

ビジネスプロフィールの写真には、基本的にキャプションを付ける機能がありません。そのため、説明文や最新情報の投稿に、「入口は段差なしのスロープ付きです」といった一文を添えて、写真の意味を補うのが有効です。

同じ写真でも、言葉が添えられていると、見る側が迷わなくなります。

ストリートビューや屋内写真で、さらに不安を減らす

入口から店内までを見渡せる屋内の写真は、はじめて来店するお客様の心理的なハードルを下げます。特に、外から中の様子が見えにくい店ほど、効果を感じやすい傾向があります。

導入の考え方は、店舗のストリートビュー導入ガイドで詳しく紹介しています。

写真の撮り方は、スマホで十分

写真は、専用のカメラでなくても、スマートフォンで十分に撮影できます。明るさ、水平、ピント、背景の整理に気をつけるだけで、見え方は大きく変わります。

撮り方のコツは、スマホでできる店舗写真の撮り方でまとめています。

写真は定期的に撮り直して、現状と合わせる

内装の模様替えや、スロープの設置、看板の変更などがあった場合は、写真も新しいものに入れ替えましょう。古い写真が残っていると、実際の店と印象が違うと感じられてしまいます。

季節ごとに外観を撮り直すと、雪や落ち葉の時期の入口の様子も伝えられます。

口コミへの返信と、ホームページとの連携で信頼を積み上げる

スマートフォンと電話、時計、カレンダー、ショップが台座に並ぶ口コミ返信運用のイメージイラスト

口コミ返信は、読む人の「安心材料」になる

口コミへの返信は、投稿者への感謝を伝えるだけでなく、あとから読む人に「ここは丁寧に対応してくれる店だ」と伝える役割もあります。シニア世代のお客様は、対応の丁寧さを重視する傾向があるというのが、私の支援現場での実感です。

返信の基本は、Google口コミへの返信のコツと例文で解説しています。

専門用語を使わず、やさしい言葉で書く

返信や説明文では、「ご予約」「お支払い方法」「駐車場」のように、誰にでも伝わる言葉を選びましょう。カタカナ語や略語、社内用語が多いと、読み手に壁を作ってしまいます。

小さな文字や長い文章を避け、短い文で区切ることも、読みやすさにつながります。

「できること」と「できないこと」を口コミ返信でも正直に伝える

段差があるといった指摘の口コミには、言い訳をせず、事実と今後の対応を簡潔に伝えます。たとえば、「入口に段差があり、ご不便をおかけしました。スタッフがお手伝いしますので、遠慮なくお声がけください」のような書き方です。

改善の予定があれば、時期の見込みを控えめに添えると、信頼を損なわずに済みます。

ホームページや案内物とも情報をそろえる

Googleマップの情報と、ホームページ、チラシ、店頭の案内で、営業時間や電話番号が食い違っていると、お客様は混乱します。特にシニア世代は、複数の情報源を見比べて確かめる傾向があるため、食い違いは不信感につながります。

店名・住所・電話番号の表記をそろえる考え方は、NAP統一の基本と同じです。

見直しは月1回、5項目だけでよい

すべてを完璧にしようとすると続きません。月に一度、営業時間、電話番号、入口と駐車場の情報、直近の写真、返信していない口コミの5つだけを確認する習慣をつけましょう。

複数のスタッフで運用する場合は、担当者と確認日を決めておくと、抜け漏れを防げます。

お客様の声を、店内の工夫に反映する

「入口が分かりにくかった」「メニューの字が小さい」といった声は、改善のヒントとして貴重です。月に一度、口コミを読み返して、繰り返し出てくる指摘をメモしておきましょう。

改善したことを店頭や最新情報の投稿で伝えると、お客様の声を聞いて動いている店だという印象が育ちます。

よくある質問

スロープ付きの店舗入口と駐車スペースの車が並ぶ、よくある質問のイメージイラスト

Q1. シニア向けの店でなくても、対策は必要ですか?

はい、客層を問わず役に立ちます。バリアフリー情報や営業時間の正確さは、ベビーカーのお客様や荷物の多いお客様など、幅広い方の来店判断に関わるためです。

まずは、現状の情報が実態と合っているかを確認することから始めてください。

Q2. バリアフリーに対応していない店は、設定しないほうがいいですか?

設定できる項目は、実態に合わせて正直に設定するのが基本です。対応していない項目があっても、そのことを先に知らせておくほうが、来店後のトラブルや低評価を避けやすくなります。

一部のお手伝いなら可能であれば、説明文で「スタッフがお手伝いします」と補足すると親切です。

Q3. 属性の設定が反映されないのはなぜですか?

属性の変更は、通常10分程度で審査されますが、最大30日かかる場合があるとGoogleは案内しています。また、一部の属性は特定の業種や地域でのみ設定できます。

しばらく待っても反映されない場合や、項目そのものが見当たらない場合は、業種カテゴリの設定を確認してみてください。

Q4. 「シニア割引」を載せるのは問題ありませんか?

割引や特典そのものを案内すること自体は、広く行われています。ただし、口コミの投稿と引き換えに特典を提供することは、Googleのポリシーで禁止されています。

年齢や条件を明記するかどうかも含め、表示の仕方に迷う場合は、専門家にご相談ください。

Q5. 何から手を付ければいいか分かりません

まずは、営業時間と電話番号、入口や駐車場に関する情報の3つを、最新で正確な状態にしてください。そのうえで、入口の写真を2〜3枚追加し、口コミへの返信を習慣にすると、効果を感じやすくなります。

店の規模や業種に合わせた優先順位づけが必要な場合は、専門家にご相談ください。

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シニア世代のお客様にも選ばれる店になるためには、まず、自店がGoogleマップ上でどのように見えているのかを客観的に把握することが大切です。access-meoでは、あなたのお店のGoogleマップ順位を無料でチェックできます。

現状を確認したうえで、店舗情報の整備や口コミ運用を一緒に進めていきましょう。

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この記事を書いた人
三田健司
三田健司
access-meo 開発・運営/株式会社アクセス・リンク 代表取締役

全日本SEO協会認定SEOコンサルタント。Webサイト制作・SEOを10年以上、延べ1,000件以上支援してきた実績をもとに、Googleマップ・ローカル検索(MEO)での集客を可視化し、改善まで後押しする支援ツール「access-meo」を開発・運営しています。個人事業主や中小企業の店舗集客をサポートします。

(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント

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