口コミ声かけ台本の作り方|スタッフ全員が自然に依頼できる教育法

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「口コミをお願いする」のはいつも店長だけ、という店舗は少なくありません。しかし実際にお客様と一番長く接しているのは、レジや施術、接客の最前線に立つスタッフです。

声かけを店長ひとりの仕事にしてしまうと、お店に出ていない時間帯や忙しい日には、お願いする機会そのものが消えてしまいます。この記事では、スタッフの誰が読んでも自然にお願いできる「声かけ台本」の作り方と、現場に定着させる教育の手順を具体的にご紹介します。

この記事は、Webサイト制作とSEO・MEO支援を10年以上手がけ、全日本SEO協会認定SEOコンサルタントとして活動する三田健司(access-meo開発・運営)が、実際の店舗支援の現場で使われている声かけ台本の作り方をもとにまとめています。

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目次

なぜ「店長だけ」の口コミ依頼では限界があるのか

店舗スタッフが複数の接客窓口で口コミの声かけを行うイメージイラスト

来店接点の9割はスタッフが担っている

小さな店舗であっても、レジ対応・案内・施術・配膳など、お客様と直接言葉を交わす場面の大半はスタッフが担当しています。店長が声をかけられるのは、たまたま店内にいて手が空いているタイミングに限られます。

つまり、口コミ依頼を店長だけの役割にしてしまうと、依頼できる母数自体がお店全体の来店数よりもずっと小さくなってしまいます。声をかける「人数」を増やすことが、口コミ件数を増やす一番の近道です。

「聞かれたら書く」お客様は実は多い

満足したお客様の多くは、口コミを書くこと自体に反対しているわけではなく、「書こうと思ったけれど、その場で忘れてしまった」というケースがほとんどです。実際、声をかけられて初めて「言われてみれば書きます」と答える方は少なくありません。

だからこそ重要なのは、良いサービスを提供することに加えて、会計や見送りのタイミングで一言添える「仕組み」を店舗全体に持たせることです。

この「声かけ」を店長の勘や経験だけに頼ると、スタッフによって差が出て安定しません。特に週末やシフトの薄い時間帯に接客するスタッフが声かけをしないままだと、来店数の多い曜日ほど依頼の機会を取りこぼしてしまいます。

次の章では、まず声かけの土台となるGoogleのルールを確認していきます。ルールを理解したうえで台本を作ることで、後から表現を直す手間もなくなります。

台本を作る前に知っておきたいGoogleのルール

Googleビジネスプロフィールの口コミポリシー・ルールを表すイメージイラスト

声かけ台本を作る前に、まずGoogleが口コミの依頼についてどこまでを許可し、どこからを禁止しているのかを把握しておく必要があります。ルールを知らずに台本を作ると、後から表現の修正が必要になったり、最悪の場合はプロフィールへの制限につながったりするおそれがあります。

「頼んでいい」こととダメなことの境界線

口コミの声かけ自体は禁止されていません。Googleビジネスプロフィールのポリシーでは、本物の経験を代表するコンテンツの投稿を勧誘または奨励できるとされており、インセンティブを提供せずにお願いすること自体は認められています。

一方で、店舗内にいる間に評価やレビューを書くよう顧客に強要またはプレッシャーをかけてはいけないとも明記されています。台本を作る目的は、依頼を強要に感じさせず、あくまで「よろしければ」という自然なお願いにとどめることにあります。

インセンティブ・レビューゲーティングが禁止される理由

「次回使える割引券をお渡しするので口コミをお願いします」といった、対価と引き換えの依頼はガイドライン違反にあたります。Googleは支払い・割引・無料商品やサービスと引き換えにレビューを投稿することを申し出てはいけないと明確に禁止しています。

また、良い評価をつけてくれそうなお客様だけを選んで声をかける「レビューゲーティング」も禁止行為です。否定的なレビューを避け、肯定的なレビューだけを選別的に求めることは認められておらず、台本は特定のお客様を選別する目的で使うものではありません。

従業員・家族自身の投稿がNGな理由

声かけ台本はあくまで「お客様にお願いする」ためのものであり、スタッフや家族自身が自店の口コミを投稿することとは全く別の話です。Googleは、現在または以前の雇用・契約関係などの専門的または個人的な関係が利益相反を示す場合、そのようなコンテンツを削除するとしています。

従業員や家族に自店の口コミ投稿を頼んでよいのか迷う場合は、従業員や家族にGoogle口コミを頼むのはアリか|公式ルールと代案で詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。

声かけ台本の基本構成|4つのパーツ

口コミ声かけ台本の4つのステップを表すイメージイラスト

台本といっても、決まりきったセリフを一言一句覚えさせる必要はありません。むしろ棒読みになるとお客様に伝わってしまい、逆効果になります。

ここでは、誰が話しても自然に聞こえる「型」を4つのパーツに分けてご紹介します。

①声をかけるタイミングの合図

声かけが機能しない一番の原因は、「いつ言えばいいか分からない」ことです。会計時、退店の見送り時、施術後の着替えを待つ間など、店舗ごとに「ここで言う」というタイミングを1つか2つに絞って決めておきます。

タイミングを絞り込むことで、スタッフは考えずに済み、声かけが習慣として定着しやすくなります。迷う場面をなくすことが、続けられる仕組みの第一歩です。

例えば飲食店なら「会計時のレジ前」、美容室なら「最後に鏡の前で仕上がりを確認する場面」、物販店なら「商品を手渡すとき」のように、業種ごとに最も自然な場面は異なります。まずは自店の接客の流れを書き出し、その中で「お客様が一番満足している瞬間」を見つけることから始めます。

②感謝と体験への一言

いきなり依頼から入ると、唐突な印象になります。「本日はありがとうございました」に加えて、「〇〇のオーダーはいかがでしたか」のように、その日の体験に触れる一言を挟むと自然な流れになります。

③依頼とQR・URLの案内

体験への一言に続けて、「もしよろしければ、Googleの口コミで感想を教えていただけると嬉しいです」と依頼を伝えます。このときレジ横のQRコードやショップカードを指し示せるようにしておくと、お客様がその場で迷わずアクセスできます。

④重くしない締めの言葉

依頼の最後は、「お時間があるときで大丈夫です」「良ければで構いません」のように、強制ではないことが伝わる一言で締めます。この一言があるだけで、お客様が感じる圧力は大きく変わります。

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業種別・声かけ例文集

飲食店・美容室・クリニック・小売店など業種別店舗のイメージイラスト

ここまでの4パーツを踏まえて、業種別の声かけ例文をご紹介します。実際の言葉づかいはお店の雰囲気に合わせて調整してお使いください。

飲食店の例文

「本日はご来店ありがとうございました。〇〇(看板メニュー)はお口に合いましたか。もしよろしければ、帰り際にでもGoogleの口コミで教えていただけると、次に来てくださる方の参考になるので助かります」

会計待ちの時間を使い、レジ前のQRコードを指しながら伝えると、お客様の手を止めずに案内できます。混雑時は「お忘れでなければ」の一言に短縮し、行列を作らない配慮も必要です。

美容室・サロンの例文

「今日の仕上がり、ご希望通りになっていますか。もしお時間ありましたら、担当を指名していただく形でGoogleに口コミをいただけると、今後の参考にさせていただきます」

施術後、鏡の前で仕上がりを確認するタイミングは、感想が最も生まれやすい瞬間です。指名担当者ごとに声かけの成果を記録しておくと、スタッフ自身のモチベーションにもつながります。

整体・クリニック・士業の例文

「本日はお疲れさまでした。何か気になる変化があれば、お帰りの際にでもGoogleの口コミで教えていただけると励みになります」

施術やご相談の内容によっては効果への言及がデリケートになるため、症状や効果そのものへの断定は避け、「感想」をお願いする表現にとどめるのが安全です。士業の場合も、相談内容の詳細に触れず、対応の丁寧さや説明の分かりやすさなど感じたことをお願いする形にとどめます。

物販・小売店の例文

「本日はお買い上げありがとうございました。よろしければ、レジ横のQRコードから当店の口コミを残していただけると嬉しいです」

商品をお渡しする瞬間はお客様の気持ちが上向いているタイミングのため、声かけのハードルが最も低くなります。ラッピングや包装の待ち時間があるお店では、その間に一言添えると自然に案内できます。

スタッフに台本を浸透させる教育の手順

スタッフ研修・声かけ台本の教育の様子を表すイメージイラスト

読み合わせで台本を体に入れる

台本を紙やチャットで配って終わりにすると、ほとんど使われません。朝礼やミーティングの数分を使って、実際に声に出して読み合わせる時間を作ることで、初めて現場で使える言葉になります。

ロールプレイと成功事例の共有

新人スタッフには、お客様役と店員役に分かれた簡単なロールプレイを行うと効果的です。また、実際に声かけをして口コミをいただけた事例をスタッフ間で共有すると、「自分にもできる」という安心感が広がります。

声かけだけでなく、いただいた口コミへの返信ルールもあわせて整えておくと、依頼から返信までの流れが一貫します。社内ルールの作り方はGoogle口コミ返信の社内ルールの作り方|属人化を防ぐ7項目で解説していますので、参考にしてください。

目標は「件数」ではなく「声をかけた回数」

口コミの件数そのものをスタッフの目標にすると、無理な依頼につながりやすくなります。目標にすべきは「声をかけた回数」であり、投稿するかどうかはお客様の自由に委ねる姿勢が大切です。

開業したばかりで口コミがまだ少ない店舗の場合は、声かけの仕組み作りと並行して土台づくりを進める必要があります。具体的な進め方は新規オープンで口コミゼロを抜け出す|最初の10件の集め方でも紹介していますので、あわせてご覧ください。

台本は同じ言葉のままでいいのか|定期的な見直し

一度作った台本も、季節メニューの変更や新スタッフの入社に合わせて、月に一度程度は見直す機会を作ることをおすすめします。実際に声をかけて反応が薄かった言い回しは削り、お客様から好意的な反応があった一言は積極的に残していきます。

見直しの際は、店長だけで決めるのではなく、実際に声かけをしているスタッフの意見を聞くことも大切です。現場の感覚が反映された台本ほど、次のミーティングでも自然に使われ続けます。

台本運用でよくある失敗と対策

スマートフォンの口コミ星評価とAI要約のイメージイラスト

全員一律の言い回しで不自然になる

台本を一字一句そのまま覚えさせると、全員が同じセリフを話すことになり、かえって不自然に聞こえてしまいます。語尾や言い回しはスタッフ自身の言葉に置き換えてよいことを伝え、あくまで「型」として使ってもらうようにします。

返信文のテンプレートを使い回す場合にも似た注意点があり、Google口コミ返信テンプレの使い回しはどこまで許されるかで詳しく解説していますので、こちらもご参照ください。

忙しい時間帯に声かけがゼロになる

ランチタイムのピークなど、慌ただしい時間帯は声かけの優先順位が下がりがちです。あらかじめ「ピーク時は省略してよい」というルールにしておくと、無理に声をかけて接客の質を落とすことを避けられます。

良い評価をくれそうな客だけを選んでしまう

現場の判断で「感じの良かったお客様にだけ」声をかけてしまうと、意図せずレビューゲーティングに近い運用になってしまいます。声かけのタイミングは「お客様の様子」ではなく、先述した「会計時」「見送り時」など決まった場面で、来店されたすべてのお客様に対して行うことを徹底します。

Geminiが口コミを要約する時代、具体性が武器になる

2026年に入り、Googleマップ上でGeminiがクチコミやオンライン上の情報を分析し、「隠れメニューはあるか」「駐車のコツは何か」といった質問にAIが要約して答える機能の展開が進んでいます。

この仕組みの中では、抽象的な星評価だけでなく、具体的なエピソードが書かれた口コミほどAIに拾われやすくなります。声かけの際に「よろしければ、〇〇について一言添えていただけると嬉しいです」と具体的な話題を添えることが、これからの口コミ対策としても有効です。

よくある質問(FAQ)

Q. 声かけの効果はどうやって確認すればいいですか。

A. 口コミ件数の増減だけでなく、Googleビジネスプロフィールの「クチコミ」タブに表示される投稿日を月ごとに数えておくと、台本を変えた前後の変化が把握しやすくなります。声かけを始めた日をメモしておき、1か月単位で振り返る運用がおすすめです。

Q. 声かけをしても口コミを書いてもらえないことが多いです。台本のせいでしょうか。

A. 台本以前に、声かけの「回数」自体が足りていないケースが多く見られます。まずは声をかける回数を増やし、その中で反応の良かった言い回しを台本に反映していく方が改善が早くなります。

Q. アルバイトスタッフにも声かけをお願いしてよいですか。

A. 問題ありません。むしろ常連のお客様と接する時間が長いアルバイトスタッフの声かけは効果的です。

台本を使った短い研修を行ってからお願いすることをおすすめします。

Q. 口コミを増やすために割引券を渡すのは本当にダメなのでしょうか。

A. Googleのガイドラインで明確に禁止されている行為です。一時的に件数が増えても、発覚した場合は口コミの停止やプロフィールの制限といったリスクがあるため避けてください。

Q. 声かけをして嫌な顔をされないか心配です。

A. 「良ければで構いません」という前提を必ず添えることで、お客様が断りやすい状態を作っておくことが重要です。断られた場合も深追いせず、次の機会に気持ちよく声をかけられる関係を保つことを優先してください。

Q. 業種柄、症状や効果について具体的に書いてもらうのは問題ありませんか。

A. 医療・施術効果に関する記述は誤解を招く可能性があるため、口コミの内容そのものを誘導することは避け、感想をお願いする範囲にとどめるようにしてください。心配な場合は専門家にご相談のうえで運用方針を決めることをおすすめします。

Q. スタッフの人数が少なく、声かけをする人がいつも同じになってしまいます。

A. 少人数の店舗では、まず店長やベテランスタッフが声かけをして反応の良い言い回しを見つけ、それを台本として新人にも共有していく順番がおすすめです。全員で同時に始めようとせず、できる人から少しずつ広げていく方が定着しやすくなります。

Q. 台本を導入してから、どのくらいで効果を実感できますか。

A. 声かけの回数が増えた分だけ、比較的早い段階で口コミ件数の変化を感じられるお店が多い印象です。ただし数字として安定して増えていくまでには数週間から1〜2か月程度かかることもあるため、短期間で結果が出ないからといって台本自体を頻繁に変えすぎないことも大切です。

声かけ台本づくり・口コミ運用のご相談はaccess-meoまで

「台本を作ってみたが効果が出ているか分からない」「そもそも自店の口コミ状況を数字で把握したい」という場合は、まず現状を数字で確認することから始めるのがおすすめです。

access-meoでは、Googleマップでの順位や口コミの状況を無料で確認できます。声かけ台本の運用とあわせて、ぜひお役立てください。

台本の作成そのものから相談したい、業種に合わせた例文を一緒に考えてほしいといったご要望にも対応しています。まずは無料のチェックから、自店の現状を確認してみてください。

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この記事を書いた人
三田健司
三田健司
access-meo 開発・運営/株式会社アクセス・リンク 代表取締役

全日本SEO協会認定SEOコンサルタント。Webサイト制作・SEOを10年以上、延べ1,000件以上支援してきた実績をもとに、Googleマップ・ローカル検索(MEO)での集客を可視化し、改善まで後押しする支援ツール「access-meo」を開発・運営しています。個人事業主や中小企業の店舗集客をサポートします。

(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント

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