店舗集客キーワードの調べ方|無料ツールで探す実践ガイド

店舗集客キーワードの調べ方

「近くの美容室」で検索したときに自分のお店が出てこない。そんな悩みを抱える経営者の方は少なくありません。原因の多くは、お客様が実際に検索している言葉と、お店側が思い込んでいる言葉がずれていることにあります。

この記事では、専門知識がなくても今日から使える無料のキーワード調査ツールと、集めたキーワードをGoogleビジネスプロフィールやホームページに反映させる具体的な手順を解説します。全日本SEO協会認定SEOコンサルタントとして10年以上、延べ1,000件以上のWeb制作・SEO/MEO支援に携わってきた知見をもとにお伝えします。

目次

なぜ「集客キーワード」を自分で調べる必要があるのか

集客キーワードを自分で調べる重要性

「うちは何のキーワードで見つけてもらえばいいのか分からない」という声を、日々の相談の中で数多くいただきます。感覚や思い込みでキーワードを決めてしまうと、実際の検索需要とずれてしまい、時間をかけて発信した情報が誰にも届かないという事態にもなりかねません。

「地域名+業種」だけでは検索需要を取りこぼす

多くの店舗が「地域名+業種」(例:渋谷 美容室)だけをキーワードとして意識していますが、実際のユーザーはもっと具体的な言葉で検索しています。「渋谷 美容室 白髪染め 得意」「渋谷 美容室 メンズ 縮毛矯正」のように、悩みやニーズを含んだ言葉で検索するケースが非常に多いのです。

こうした具体的な検索語句(ロングテールキーワード)は検索数こそ少ないものの、来店意欲の高いお客様と出会える可能性が高いという特徴があります。実際にどんな言葉で検索されているかを知らずに情報発信を続けると、せっかくの機会を取りこぼしてしまいます。

Googleマップの表示順位にもキーワードの一致度が影響する

Googleマップやローカル検索の順位は「関連性」「距離」「知名度」の3つの要素で決まるとされています(関連記事:Googleマップの表示順位はどう決まる?3つの要素をやさしく解説)。この「関連性」を高めるうえで、ビジネスプロフィールの説明文やカテゴリ、投稿に使う言葉が、お客様の検索語句とどれだけ一致しているかが重要な手がかりになります。

つまりキーワード調査は、単に広告文を考えるための作業ではなく、Googleに「このお店は何のお店か」を正しく伝えるための土台作りでもあります。この視点を持つだけで、日々の情報発信の精度は大きく変わります。

無料で使えるキーワード調査ツール5選

無料で使えるキーワード調査ツール

①Googleキーワードプランナー

Google広告が無料で提供している公式のキーワード調査ツールです。ビジネスに関連する語句やホームページのURLを入力すると、関連するキーワード候補と月間の検索ボリュームの目安を確認できます。

利用には広告アカウントの開設とお支払い情報の登録が必要ですが、実際に広告を配信しなくても無料で使い続けることができます(参照:Google広告ヘルプ「キーワードプランナーを使う」)。業種名や地域名で検索ボリュームを調べれば、そもそもどれくらいの人が地域でその業種を探しているのかという「市場の大きさ」も把握できます。

②ラッコキーワード

会員登録なしで無料で使える、サジェストキーワード取得ツールです。調べたい言葉を入力すると、Googleのサジェスト(入力補助)に基づいた関連キーワードを一括で取得できます。

「業種名+地域名」で検索すると、「駐車場」「予約」「口コミ」「営業時間」など、お客様が店舗選びの際に気にしているポイントがそのまま関連キーワードとして表示されることが多く、ホームページやGBPの説明文に盛り込むヒントになります。専門的な操作は不要なので、最初に試すツールとしておすすめです。

③Googleサジェスト・関連検索

特別なツールを使わなくても、Google検索窓に業種名や地域名を入力するだけで、よく検索される組み合わせが候補として表示されます。検索結果ページの下部や途中に表示される「他のキーワード」も、同様にユーザーの実際の検索傾向を知る手がかりになります。

スマートフォンとパソコンでは表示される候補が異なることもあるため、両方の端末で確認しておくと精度が上がります。移動中や外出先でお客様が使う端末を意識することも大切です。

④Googleトレンド

特定のキーワードの検索需要が、時期によってどう変化しているかを無料で確認できるGoogle公式ツールです。地域を絞り込んで比較することもできるため、「クリスマス 予約」のような季節性のあるキーワードのタイミングを把握するのに向いています。

複数のキーワードを比べて、どちらがより多く検索されているかを相対的に見ることもできるので、情報発信の優先順位を決める際の判断材料になります。繁忙期の前にどのキーワードが伸びてくるかを事前に知っておくと、投稿や広告の準備を前倒しできます。

⑤Googleビジネスプロフィールの「パフォーマンス」にある検索語句

見落とされがちですが、実は最も精度の高いデータが手元にあります。Googleビジネスプロフィールの管理画面にある「パフォーマンス」では、お客様が実際にどんな検索語句でお店のプロフィールを見つけたかを確認できます(関連記事:Googleビジネスプロフィールのパフォーマンス(インサイト)の見方)。

外部ツールが予測に基づく数値であるのに対し、このデータは自店のプロフィールが実際に表示された検索語句そのものです。他のツールで見つけたキーワード候補が、実際に自店で成果につながっているかを検証する際にも活用できます。

⑥口コミサイトやSNSの投稿文を読む

Googleの口コミやSNSに投稿されたお客様の感想は、まさに「お客様自身の言葉」の宝庫です。どんな悩みがきっかけで来店したのか、どこに満足したのかを、お客様自身の表現で読み取ることができます。

ツールが拾いきれない口語的な言い回しや、業界特有の言葉ではないお客様目線の表現が見つかることも多く、他のツールと組み合わせて使うことで精度がさらに高まります。過去半年分ほどの口コミをまとめて読み返してみるだけでも、新しい発見があるはずです。

実際のキーワード調べ方3ステップ

キーワードの調べ方3ステップ

STEP1 軸になるキーワードを洗い出す

まずは「地域名」「業種名」「サービス・メニュー名」を組み合わせた基本形を書き出します。例えば「札幌 整体 腰痛」「札幌 整体 骨盤矯正」のように、業種だけでなく提供しているサービスの名前も軸に加えることがポイントです。

このとき、お店側の専門用語ではなく、お客様が使う言葉で考えることが大切です。「矯正」よりも「猫背 直したい」のような悩みベースの言葉の方が、実際の検索に近いことも珍しくありません。

書き出す際は「業種名」「メニュー名」「地域名(駅名・エリア名も含む)」「悩み・シーン」の4つの軸を表にして、それぞれの組み合わせをひとつずつ確認していくと漏れが少なくなります。最初から完璧を目指さず、まずは10〜20個ほど書き出してみることから始めましょう。

STEP2 ツールで候補を広げて絞り込む

STEP1で書き出した基本形を、先ほど紹介したラッコキーワードやGoogleサジェストに入力し、関連キーワードを広げます。出てきた候補の中から、自店のサービス内容や客層に合わないものを除外し、実際に使えそうな言葉だけを残していきます。

候補が多すぎて絞り込めない場合は、来店してほしいお客様像(客単価・年齢層・悩みの深さ)を先に決めておくと、選ぶべきキーワードの方向性がぶれにくくなります。すべてのキーワードを平等に扱おうとせず、優先順位をつけることが継続のコツです。

STEP3 検索意図を確認する

候補となったキーワードは、実際にそのキーワードでGoogle検索をしてみて、どんなお店や記事が上位に表示されるかを確認しましょう。予約サイトばかりが並ぶ言葉なのか、比較記事や解説記事が並ぶ言葉なのかによって、そのキーワードで検索する人が今どんな段階にいるのかが見えてきます。

この確認を怠ると、来店にはつながりにくい情報収集段階のキーワードにばかり力を入れてしまう、といったミスマッチが起こりやすくなります。手間はかかりますが、上位表示されているページをいくつか眺めるだけでも十分な確認になります。

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業種別・キーワード探しのコツ

業種別キーワード探しのコツ

同じ「地域名+業種」というキーワードでも、業種によって本当に重要な言葉は大きく異なります。ここでは代表的な業種ごとに、押さえておきたいキーワードの方向性を紹介します。

飲食店の場合

「地域名+ジャンル」に加えて、「個室」「子連れ」「深夜営業」「テイクアウト」など利用シーンを表す言葉が重要になります。メニュー名そのものが検索されることも多いため、看板メニューの名前は必ず候補に含めておきましょう。飲食店のMEO対策全般については、当ブログの別記事でも基本のチェックリストを紹介しています。

美容室・サロンの場合

「白髪染め」「縮毛矯正」「メンズ」「ブライダル」など、技術・メニュー名と客層を掛け合わせた言葉が中心になります。担当スタイリストの得意分野がある場合は、その専門性を表す言葉も検索されやすい傾向があります。美容室・サロン向けのMEO実践ガイドも別記事でまとめていますので、あわせてご覧ください。

クリニック・士業など専門職の場合

「症状名+地域名」や「相談内容+地域名」のように、悩みが具体的なキーワードが中心になります。医療や法律に関わる内容を発信する際は効果を断定する表現を避け、必要に応じて専門家への相談を促す注記を添えるようにしてください。

小売店・物販店の場合

「地域名+取扱商品」に加えて、「在庫」「取り寄せ」「ギフト包装」など購入前の疑問を解消する言葉が検索されやすい傾向があります。実店舗ならではの強み(試着できる、専門スタッフに相談できるなど)を言葉にできると、通販サイトとの違いも伝わりやすくなります。

集めたキーワードの活かし方

集めたキーワードの活かし方

キーワードは調べて満足するのではなく、実際にお客様の目に触れる場所に反映して初めて意味を持ちます。ここでは代表的な3つの反映先を紹介します。

GBPの説明文・カテゴリ・投稿に反映する

洗い出したキーワードは、Googleビジネスプロフィールの「説明」欄やカテゴリ選び、最新情報の「投稿」機能に自然な形で盛り込みます(関連記事:Googleビジネスプロフィール説明文の書き方|例文テンプレート付き)。不自然に詰め込みすぎるとかえって読みにくくなるため、あくまでお客様に伝わる文章の中に無理なく含めることを意識しましょう。

ホームページやブログの見出し・本文に反映する

自社サイトを持っている場合は、ページのタイトルや見出し、本文の中にもキーワードを反映させると、GBPだけでなく検索エンジン全体からの流入も期待できます(関連記事:ホームページとMEOを連携させて店舗集客を最大化する方法)。

競合と比較しながら定点観測する

キーワードは一度調べて終わりではありません。競合店がどんな言葉で上位に表示されているかを定期的に確認し(関連記事:競合店とローカル検索で差をつける!MEO競合分析と差別化の手順)、自店の順位がキーワードごとにどう変化しているかを継続的に見ていくことが欠かせません。

手作業での確認には限界があるため、複数キーワード・複数エリアの順位を自動で記録できるツールを使うと、変化に早く気づけるようになります。access-meoでは、狙ったキーワードごとのGoogleマップ順位を定点的に記録し、グラフで推移を確認できます。

よくある質問

Q1. 検索ボリュームが少ないキーワードは意味がないのでしょうか

いいえ、そうとは限りません。検索数が少なくても、悩みが具体的で来店意欲の高いお客様と出会えるロングテールキーワードは、店舗集客において重要な役割を果たします。

件数の大小だけでなく、そのキーワードで検索する人がどんな状態にあるかも合わせて判断することをおすすめします。数字だけを見て切り捨てないよう注意しましょう。特に開業間もない店舗や競合の少ない専門店では、あえて検索数の少ない言葉から着実に上位表示を狙う方が現実的なこともあります。

Q2. キーワードはどのくらいの頻度で見直すべきですか

季節性のあるサービスを扱っている場合は季節の変わり目に、それ以外の場合でも半年に一度程度は見直すことをおすすめします。新しいメニューやサービスを追加したタイミングも、キーワードを見直す良い機会です。

近隣に新しい競合店ができたときや、周辺エリアの再開発・大型施設のオープンなど地域環境が変化したときも、検索されるキーワードの傾向が変わりやすいタイミングです。日頃からアンテナを張っておくと、見直しのきっかけを逃しにくくなります。

Q3. 無料ツールだけで十分ですか

多くの店舗にとって、この記事で紹介した無料ツールの組み合わせで十分なキーワード調査が可能です。有料ツールは検索ボリュームの精度や競合分析の幅が広がる一方で、まずは無料ツールで全体像をつかみ、必要性を感じてから検討しても遅くはありません。

大切なのはツールの数や価格ではなく、調べたキーワードを実際にGoogleビジネスプロフィールやホームページに反映し、その後の変化を確認するところまでを一連の流れとして続けることです。調べっぱなしにせず、小さくでも改善のサイクルを回していきましょう。

キーワード選びに迷ったらお気軽にご相談ください

キーワードの選び方やGoogleビジネスプロフィールの整え方について、自店の状況に合わせて相談したい場合は、お気軽にお問い合わせください。専門家の視点から、優先して取り組むべきポイントを一緒に整理いたします。

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この記事を書いた人
三田健司
三田健司
access-meo 開発・運営/株式会社アクセス・リンク 代表取締役

全日本SEO協会認定SEOコンサルタント。Webサイト制作・SEOを10年以上、延べ1,000件以上支援してきた実績をもとに、Googleマップ・ローカル検索(MEO)での集客を可視化し、改善まで後押しする支援ツール「access-meo」を開発・運営しています。個人事業主や中小企業の店舗集客をサポートします。

(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント

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