「Instagramは毎日投稿しているのに、Googleマップを見た人がそこまでたどり着いてくれない」。店舗オーナーの方から、こうした声をよくお聞きします。
実はGoogleビジネスプロフィールには、FacebookやInstagramなど自社のSNSアカウントへのリンクを掲載できる機能があります。設定そのものは5分ほどで終わる作業です。
ところが、この項目は「連絡先」という少し分かりにくい場所にあるため、機能の存在を知らないまま空欄になっている店舗が少なくありません。せっかく手間をかけて育てたSNSが、地図から来た見込み客に見つけてもらえないのはもったいない状態です。
この記事では、SNSリンクの設定手順から、保存できないときの対処、設定した後の運用のコツまでを順番に解説します。パソコンが苦手な方でも迷わないよう、画面の進み方をひとつずつ書いていきます。
GoogleビジネスプロフィールのSNSリンクとは

まずは、この機能が何を指しているのかを整理しておきましょう。名前を知らなくても、地図アプリで見かけたことがある方は多いはずです。
プロフィールのどこに表示されるのか
SNSリンクは、Google検索やGoogleマップで店名を検索したときに表示される、店舗情報のパネルに並びます。電話番号やウェブサイト、ルート案内といったボタンと同じ並びに、SNSのアイコンが小さく表示されるイメージです。
アイコンをタップすると、そのままInstagramやFacebookのアカウントに移動します。つまり「地図で見つけた人を、そのままSNSのフォロワーに変える」導線を作れる機能です。
店名で検索したときに出てくる情報パネル全体の整え方については、別の記事で詳しくまとめています。あわせて確認しておくと、店名検索での見え方をひととおり点検できます。
→ 関連記事:Googleナレッジパネルとは?店名検索の情報を整える方法
設定できるのは7つのプラットフォーム
Googleビジネスプロフィールのヘルプによると、リンクを追加できるのはFacebook、Instagram、LinkedIn、Pinterest、TikTok、X(旧Twitter)、YouTubeの7つです。この7つ以外のサービスは、2026年8月時点では選択肢に出てきません。
そして重要なのが、1つのプラットフォームにつき登録できるリンクは1つまでというルールです。たとえばFacebookを1つとYouTubeを1つ登録することはできますが、YouTubeのチャンネルを2つ並べることはできません。
チャンネルや店舗アカウントを複数持っている場合は、どれを代表として載せるかを先に決めておきましょう。基本的には、更新頻度が高く、来店を後押しする内容が並んでいるアカウントを選ぶのが無難です。
まだ使えない地域・アカウントもある
Google公式のヘルプページには、ソーシャルメディアのリンクは現在のところ一部の地域でのみ利用でき、プロフィールによっては表示されない場合がある、という注意書きが記載されています。ですから、後述する手順どおりに進めても「ソーシャルプロフィール」の項目自体が見当たらないことがあり得ます。
その場合は設定の失敗ではなく、単に自分のプロフィールにまだ機能が開放されていないだけです。しばらく期間を空けてから再度確認してみてください。
「SNS運用そのもの」とは役割が違う
ここで混同しやすいのが、SNSの運用そのものと、GBP側のリンク設定の違いです。投稿の企画やハッシュタグ設計といった話は、あくまでSNS側の仕事になります。
この記事で扱うのは、GBPという「入り口」から自社のSNSへ人を送るための、通り道を作る作業です。SNSとMEOをかけ合わせて集客を伸ばす全体像については、別記事で整理していますので、そちらもご覧ください。
→ 関連記事:Instagram×MEO連携で店舗集客を伸ばす実践ガイド
SNSリンクを設定する手順

ここからは実際の操作手順です。画面の名称はGoogle側の更新で少しずつ変わることがありますが、たどる道筋は共通しています。
設定の前に確認しておくこと
作業を始める前に、2つだけ確認してください。1つ目は、自分のGoogleアカウントにそのプロフィールを編集できる権限があるかどうかです。
「プロフィールを編集」の画面は、そのビジネスプロフィールを管理しているアカウントでしか開けません。共有パソコンで別のGoogleアカウントにログインしたままだった、というつまずきは意外とよくあります。
2つ目は、オーナー確認(本人確認)の状況です。Googleは、ビジネスによっては情報を変更する前にオーナー確認が必要になる場合がある、と案内しています。
確認が未完了で編集が進められないときは、先にオーナー確認を済ませてください。権限の種類と安全な渡し方については、こちらの記事でまとめています。
→ 関連記事:Googleビジネスプロフィールの権限|オーナーと管理者の違いと付与
パソコンのブラウザから設定する
もっとも確実なのはパソコンからの操作です。管理権限のあるGoogleアカウントでログインした状態で進めてください。
- Google検索で自分の店名を検索するか、ビジネスプロフィールの管理画面を開きます
- 「プロフィールを編集」をクリックします
- 上部のタブから「連絡先」を選びます
- 「ソーシャル プロフィール」の横にある鉛筆(編集)アイコンを押します
- プルダウンから追加したいSNSを選び、ウェブアドレス欄にURLを貼り付けます
- 他のSNSも登録する場合は「ソーシャル プロフィールを追加」を押して繰り返します
- 最後に「保存」を押します
URLは手打ちせず、実際のSNSページを開いてブラウザのアドレス欄からコピーするのが安全です。手入力は打ち間違いが起きやすく、リンク切れの原因になります。
スマホから設定する場合
スマートフォンの場合は、Googleマップアプリを開き、画面下部のプロフィールアイコンから自分のビジネスプロフィールに切り替えます。そこから「プロフィールを編集」に進めば、パソコンと同じく「連絡先」の中にソーシャルプロフィールの項目があります。
ただ、スマホは画面が狭く、URLの貼り付けミスにも気づきにくいものです。初回の設定はパソコンで行い、スマホは確認や微修正に使うという分担をおすすめします。
リンクを削除・差し替えるとき
削除も同じ場所から行います。「プロフィールを編集」→「連絡先」→「ソーシャル プロフィール」の編集アイコンと進み、消したい行の削除アイコンを押してから保存してください。
差し替えたい場合は、いったん削除してから新しいURLを入れ直すのが確実です。古いアカウントを閉じたのにリンクだけ残っていると、訪問者を存在しないページへ送ってしまいます。
保存できない・表示されないときの対処

実際に設定していると、「保存を押しても弾かれる」「保存できたのにアイコンが出ない」という場面に出会うことがあります。原因はだいたい決まっているので、順番に潰していきましょう。
プラットフォームごとのURL形式を守る
Googleは、SNSごとに受け付けるURLの形式を公式ヘルプで指定しています。この形式から外れていると、正しいアカウントであっても保存できません。
| プラットフォーム | URLの形式 |
|---|---|
| https://www.facebook.com/ユーザーネーム | |
| https://www.instagram.com/ユーザーネーム | |
| https://www.linkedin.com/in/ 〜 または /company/ 〜 | |
| https://www.pinterest.com/ユーザーネーム | |
| TikTok | https://www.tiktok.com/ユーザーネーム |
| X(旧Twitter) | https://www.twitter.com/ユーザーネーム |
| YouTube | https://www.youtube.com/channel/ 〜、/user/ 〜、/@ 〜 |
この表は公式ヘルプの記載どおりです。Xについては、Xへの改称後もヘルプ上の指定形式は twitter.com のままになっている点に注意してください。
また、TikTokは表記上「tiktok.com/ユーザーネーム」となっていますが、実際のプロフィールURLは「tiktok.com/@ユーザーネーム」のようにアットマークが付きます。迷ったら、ブラウザで自分のプロフィールを開き、アドレス欄のURLをそのままコピーするのが確実です。
つまずきやすいのはInstagramです。アプリの共有メニューから取得したURLには、末尾に長い記号の羅列が付いてくることがあります。
「?」から後ろの文字列は消して、ユーザーネームまでのシンプルな形にしてから貼り付けてください。これだけで通ることが多くあります。
保存が弾かれるときの主な原因
公式ヘルプでは、リンクが承認されない・保存できない場合に確認すべき点として、URLがリンク切れになっていないか、重複していないか、無効な形式になっていないか、サポート対象外のプラットフォームではないかを挙げています。まずはこの4点を疑ってください。
実務でよく見かけるのは、非公開設定のアカウントを登録しようとしているケースです。ログインしていない状態でそのURLを開き、中身がきちんと見えるかを確認しておくと安心です。
また、保存できてもアイコンの表示までにしばらく時間がかかることがあります。すぐに反映されなくても、何度も設定をやり直すのは避け、1日ほど様子を見るのが無難です。
覚えのないリンクが表示されている場合
自分で登録していないのにSNSアイコンが出ている、ということもあります。Googleのヘルプには、一定の要件を満たす場合にソーシャルメディアのリンクが自動的に表示されることがある、と説明されています。
これが古いアカウントや別店舗のアカウントだと、来店前のお客様を混乱させてしまいます。自動で設定されたリンクは、別のリンクに置き換えるか、削除を希望する場合はGoogleへ問い合わせるよう案内されています。
まずは正しいアカウントで上書きできないかを試し、それでも消えない場合に問い合わせを検討する、という順番がおすすめです。
SNSリンクは集客にどこまで効くのか

設定作業の話が続きましたが、経営者として気になるのは「で、売上に効くのか」という点だと思います。ここは期待しすぎず、しかし過小評価もしない見方が大切です。
来店前の不安をやわらげる効果がある
初めての店に行くとき、多くの人は「本当にこの店で大丈夫か」を無意識に確かめています。写真の枚数が少ない、口コミが古い、といった情報だけでは判断がつきません。
そこにInstagramやYouTubeへの入り口があると、直近の様子やスタッフの雰囲気まで確認できます。迷っている人の背中を押す材料が1つ増える、というのがSNSリンクのいちばん現実的な効果です。
特に美容室やサロン、飲食店のように「雰囲気」が来店の決め手になる業種では、写真や動画の量がそのまま安心材料になります。SNSを地道に更新している店ほど、この機能の恩恵は大きくなります。
検索順位への直接効果は期待しすぎない
SNSリンクを設定すれば地図検索の順位が上がる、という説明を見かけることがありますが、Googleはそのような効果を公表していません。ローカル検索結果の掲載順位は、主に関連性・距離・知名度に基づいて決まる、と公式に案内されています。
ですからSNSリンクは、順位対策というより「プロフィールの完成度を上げる項目のひとつ」と捉えるのが妥当です。空欄を減らしていく作業の一環として考えてください。
同じ発想で埋めておきたい項目として、属性の設定があります。設定漏れをなくすコツは別記事にまとめました。
→ 関連記事:Googleビジネスプロフィールの属性設定|設定漏れをなくすコツ
クリック数はGoogleの管理画面では測れない
効果測定について、1つ知っておくべき制約があります。公式ヘルプには、Googleは現在ソーシャルメディアのリンクに関するパフォーマンス指標やクリックトラッキングを提供していない、と明記されています。
つまり、GBPの管理画面を見ても「SNSアイコンが何回押されたか」は分かりません。数字で追いたい場合は、SNS側のインサイトで流入元を確認するなど、別の手段を組み合わせる必要があります。
ウェブサイトへの流入を測る方法としてはUTMパラメータが有効です。考え方は共通なので、計測に取り組むならこちらの記事が参考になります。
→ 関連記事:GBPのUTMパラメータ設定|Googleマップ経由の流入を測る
設定したあとの運用のコツ

SNSリンクは「一度入れたら終わり」の項目に見えますが、放っておくと逆効果になることがあります。設定後に気をつけたい3つの視点をまとめます。
更新が止まっているアカウントはつながない
2年前で投稿が止まっているアカウントに飛ばされると、お客様は「この店、今もやっているのだろうか」と不安になります。空欄のほうがまだ安全だった、という状況すら起こり得ます。
登録するのは、これから継続して更新できるアカウントだけに絞りましょう。7つ全部を埋める必要はまったくありません。
実務上は、月に数回でも投稿が続いているものを1〜2つ選ぶだけで十分です。数を増やすより、開いた先が生きていることのほうが大切です。
多店舗はどのアカウントを紐づけるか決めておく
複数店舗を運営している場合、店舗ごとのアカウントを持つのか、ブランド共通のアカウントに集約するのかで迷います。Googleのヘルプでは、複数のビジネスプロフィールで同じソーシャルメディアのリンクを使うことができると案内されています。
店舗ごとのアカウントが活発なら店舗別に、更新が本部に集中しているならブランド共通のアカウントに寄せる、という判断が現実的です。中途半端に店舗アカウントを作って放置するのが、いちばん避けたい形になります。
なお、店舗数が多い場合はBusiness Profile APIを使ってすべてのプロフィールのソーシャルリンクを一括更新できる、とヘルプに記載があります。管理画面から1件ずつ直すのが現実的でない規模なら、対応ツールや開発会社に相談するとよいでしょう。
担当者が変わるタイミングで棚卸しする
SNSリンクが古いまま残る典型的なパターンが、担当者の交代です。前任者の個人アカウントが登録されたままだった、という相談は実際に少なくありません。
退職や外注先の変更があったときは、権限とあわせてSNSリンクも点検リストに入れておきましょう。年に1回、営業時間や写真と一緒に見直す運用にしておくと、抜け漏れが起きにくくなります。
よくある質問

設定してもSNSアイコンが表示されません
まず、保存後すぐには反映されないことがあるため、1日ほど時間を置いて確認してください。それでも出ない場合は、URLの形式が指定どおりか、アカウントが非公開になっていないかを見直します。
また、公式ヘルプには一部の地域でのみ利用できると記載があるため、そもそも自分のプロフィールでは機能が使えない可能性もあります。「ソーシャル プロフィール」の項目自体が見当たらない場合は、これに該当すると考えられます。
同じSNSのアカウントを2つ登録できますか
できません。プラットフォームごとに登録できるリンクは1つまでと決められています。
ブランド用と店舗用のように複数ある場合は、来店を後押しする情報が多いほうを選んでください。もう一方は、自社ウェブサイト側から案内する形で補うとよいでしょう。
複数の店舗で同じアカウントを登録してもいいですか
問題ありません。Googleのヘルプでも、複数のビジネスプロフィールで同じソーシャルメディアのリンクを使用できると案内されています。
店舗ごとのアカウントを用意できない場合は、ブランド共通のアカウントを全店に設定するほうが、更新の止まった店舗アカウントを並べるより健全です。
LINE公式アカウントは登録できますか
2026年8月時点では、ソーシャルプロフィールの選択肢にLINEは含まれていません。対応しているのは前述の7つのプラットフォームのみです。
LINEへ誘導したい場合は、自社ウェブサイトに友だち追加のボタンを置き、そのページをGBPのウェブサイト欄に設定するのが現実的な回避策になります。
SNSの投稿がプロフィールに出ることはありますか
Googleのヘルプには、リンクされたソーシャルメディアのプロフィールやビジネスプロフィールの投稿から、イベント・特価・特別オファーを掲載した投稿が紹介されることがある、と記載されています。ただしこの機能は一部の地域と言語でのみ利用可能で、すべての店舗で見られるものではありません。
どの投稿が表示されるかを店舗側で細かく選べるわけではないため、日頃から誤解を招かない投稿を心がけておくことが結果的な備えになります。
MEO・ローカル集客のご相談はお気軽に
SNSリンクの設定自体は5分で終わる作業ですが、「どのアカウントを載せるか」「そもそも自店は地図で何位なのか」となると、判断に迷う場面が出てきます。株式会社アクセス・リンクでは、全日本SEO協会認定SEOコンサルタントとして、店舗の状況に合わせたMEO・ローカル集客のご相談を承っています。
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