Googleビジネスプロフィールの一時休業・閉業設定と再開手順

シャッターの閉じた店舗とカレンダーアイコン付きの地図ピンを描いたアイソメトリックイラスト

「改装で2週間ほど店を閉めることになった」「体調の都合でしばらく休む」「思い切って店じまいをする」。そんなとき、Googleビジネスプロフィールの設定をどう変えればよいのか、迷った経験はないでしょうか。

営業時間の編集画面には「特別営業時間」「臨時休業」「閉業」という似た言葉が並んでいます。どれを選ぶのが正解なのか、パッと見ただけでは判断しづらいのが正直なところです。

ここを間違えると、営業しているのに「臨時休業」と表示されて客足がぴたりと止まったり、逆に休んでいるのに「営業中」と出てお客様を無駄足させたりします。とくに「閉業」は、付け方によっては元に戻せなくなるという落とし穴があります。

この記事では、Googleビジネスプロフィールヘルプに書かれている内容をもとに、3つの設定の使い分け、臨時休業マークの付け方、閉業マークを付ける前に確認したいこと、そして再開するときの戻し方までを順番に整理します。専門的な知識がなくても、画面を開きながらそのまま進められるようにまとめました。

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目次

休業の設定を間違えると、お店はどう見えてしまうのか

シャッターを下ろした店舗と地図ピンを並べたアイソメトリックイラスト

設定の話に入る前に、間違えたときに何が起きるのかを押さえておきましょう。ここが腹落ちしていると、多少手間でも正しく設定しようという気持ちになります。

休んでいるのに「営業中」と表示されてしまう

いちばん多いのが、休業の設定をせずにそのままにしてしまうケースです。Googleマップ上では通常営業時間がそのまま生きているので、検索したお客様には「営業中」と緑色で表示されます。

その表示を信じて足を運んだお客様は、シャッターの下りた店の前で立ち尽くすことになります。わざわざ来てくれた人をがっかりさせる体験は、そのまま低評価の口コミにつながりやすいのが怖いところです。

Googleビジネスプロフィールヘルプでも、臨時休業マークを付ける目的として「休業中であることを知らずに来店したユーザーをがっかりさせてしまうのを防ぐ」ことが挙げられています。設定は自分のためというより、お客様への案内だと考えるとしっくりきます。

営業しているのに「閉業」だと思われてしまう

逆のパターンもあります。短い休みのつもりで「臨時休業」を選び、再開後に戻し忘れたまま何週間も経ってしまう、というものです。

この状態が続くと、地図上では休んでいる店として扱われ続けます。お客様からすれば「もうやっていないのかもしれない」と映り、そもそも候補から外されてしまいます。

さらに厄介なのが、閉業マークを誤って付けてしまう事故です。閉業と表示されたプロフィールは、営業中の店と比べて明らかに選ばれにくくなります。

検索順位そのものにも影響することがある

見え方だけの問題ではありません。Googleビジネスプロフィールヘルプには、臨時休業しているビジネスは、範囲の広い検索が行われた際に、営業中のビジネスの後ろにランク付けされる場合があると明記されています。

つまり臨時休業マークを付けている間は、地図検索での露出そのものが落ちる可能性があるということです。ヘルプでは、この影響の大きさは業種や検索の種類、同じ条件で臨時休業している店の数などによって変わるとも説明されています。

ですから、再開したらできるだけ早く営業中に戻すことが大切です。休業と再開はセットで管理する、と覚えておいてください。

「特別営業時間」「臨時休業」「閉業」の3つを使い分ける

カレンダーと時計と切り替えスイッチと小さな店舗を並べたアイソメトリックイラスト

Googleビジネスプロフィールで休みを伝える方法は、大きく3つあります。それぞれ想定されている場面がはっきり違うので、まずはその線引きを覚えてしまいましょう。

数日の休みなら「特別営業時間」

年末年始やお盆、臨時の設備点検など、一時的に営業時間が変わるときに使うのが特別営業時間です。通常の営業時間はそのまま残したうえで、指定した日付だけ上書きできます。

Googleビジネスプロフィールヘルプによると、特別営業時間は一時的な営業時間の変更や、連続して最長6日間の休業の場合に設定するとされています。3連休だけ休む、1日だけ午後から営業する、といったケースはすべてここに当てはまります。

ヘルプでは、公的な祝休日については通常営業時間と変わらない場合でも、念のため祝休日の営業時間を設定することがすすめられています。「この日は本当にこの時間で合っている」とお客様に示せるからです。

なお、特別営業時間をプロフィールに表示するには、営業時間の設定で「決まった営業時間で営業している」を選んでいる必要があります。営業時間を一切登録していないと、特別営業時間も表示されません。

普段の営業時間を整えることが、休みを正しく伝える前提になるということです。詳しい設定の考え方は営業時間・臨時休業の正しい設定で機会損失を防ぐでも解説しています。

1週間を超える休みや期間未定なら「臨時休業」

改装工事、長期の入院、季節営業のオフシーズンなど、まとまった期間休むときは臨時休業マークを使います。将来また営業を再開する前提の設定です。

ヘルプの記載では、8日間以上休業する場合、オフシーズンに休業する場合、無期限に休業する場合は臨時休業オプションを使い、7日間以下であれば特別営業時間を設定するとされています。

一方、特別営業時間のヘルプページには「連続して7日間以上休業する場合や、期間未定で休業する場合」は臨時休業マークを付けるとあり、ちょうど7日間の扱いだけ記載が分かれています。6日以下なら特別営業時間、8日以上なら臨時休業、7日ちょうどは迷ったら臨時休業、と覚えておけば間違いありません。

臨時休業マークを付けると、Google検索とGoogleマップの両方に「臨時休業」と表示されます。お店の名前で検索したお客様に、休んでいることがはっきり伝わる状態です。

事業をやめるときだけ「閉業」

閉業マークは、その場所での営業を終了し、再開する予定がない場合に使います。店じまい、事業譲渡、拠点の統廃合などが該当します。

ここで注意したいのは、閉業マークを付けてもプロフィールが消えるわけではないという点です。ヘルプにも、閉業マークを付けた場合もプロフィールが検索とマップに引き続き表示される場合があり、そのうえで閉業していることが明示されると書かれています。

「もう使わないから閉業にしておこう」と気軽に選ぶのは危険です。まだ営業を続けるつもりがあるなら、閉業ではなく臨時休業を選んでください。

迷ったときの判断のしかた

整理すると、判断の軸は「休む長さ」と「また開けるかどうか」の2つだけです。6日以内なら特別営業時間、1週間を超えるまたは期間未定なら臨時休業、二度と開けないなら閉業、という順で考えます。

判断がつかないときは、いったん臨時休業にしておくのが無難です。臨時休業なら後から営業中に戻せますが、閉業は状況によって戻せないことがあるためです。

臨時休業マークを付ける手順と、順位への影響

青い店舗と地図ピンを並べたアイソメトリックイラスト

ここからは実際の操作です。パソコンでもスマートフォンでも手順はほとんど同じなので、画面を開きながら進めてみてください。

1店舗だけ設定する場合の手順

Googleビジネスプロフィールヘルプに記載されている手順は次のとおりです。まずGoogleアカウントでログインした状態で、自店のビジネスプロフィールを開きます。

次に「プロフィールを編集」から「営業時間」を選びます。営業時間セクションで、営業時間の横にある鉛筆の編集アイコンを押し、表示された選択肢のなかから「臨時休業」を選びます。

最後に「保存」を押せば完了です。画面の反映には少し時間がかかることがあるので、保存後すぐに検索して変わっていなくても慌てないでください。

なお、ビジネスが臨時休業中という情報をGoogleが受け取ると、メール通知が届く場合があるとヘルプに書かれています。身に覚えのない通知が届いたときは、誰かが誤って情報を編集した可能性もあるので、必ずプロフィールを確認しましょう。

複数店舗をまとめて設定する場合

店舗をいくつも持っている場合、1件ずつ設定していくのは現実的ではありません。ビジネスプロフィールマネージャーを使えば、まとめて処理できます。

ビジネスプロフィールマネージャーにログインし、ビジネス情報のリストから対象の店舗をすべて選択します。上部の「アクション」をクリックし、「臨時休業マークを付ける」または「閉業マークを付ける」を選ぶと、確認のダイアログが出るのでもう一度同じ項目を選びます。

個別のプロフィールはGoogle検索やGoogleマップから直接管理できますが、一度に複数を扱うときはマネージャー画面のほうが確実です。多店舗の管理を効率よく回す考え方は多店舗のプロフィールを一括管理・一括更新する方法にまとめています。

臨時休業中の順位低下をどう受け止めるか

先ほど触れたとおり、臨時休業中は広い範囲の検索で営業中の店より後ろに回される場合があります。休んでいるのだから当然といえば当然ですが、再開後に順位がすぐ元通りになるとは限りません。

そのため、休業期間が長くなりそうなときほど、後述する再開直後の巻き返しが重要になります。休業前と再開後で地図上の見え方がどう変わったかを記録しておくと、対策の当たり外れが判断しやすくなります。

順位は検索する場所によって大きく変わるため、1地点だけを見て判断すると誤解のもとになります。この点はGoogleマップ順位の正しい測り方で詳しく説明しています。

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閉業マークを付ける前に確認したい4つのこと

チェックリストのクリップボードと更新アイコンのアイソメトリックイラスト

閉業マークは、3つの設定のなかで最も影響が大きく、最も取り返しがつきにくい操作です。押す前に、次の4点を必ず確認してください。

プロフィールは消えず、閉業として残り続ける

「閉業にすれば地図から消えてスッキリする」と考えている方が少なくありませんが、実際は違います。ヘルプにあるとおり、閉業マークを付けてもプロフィールが検索やマップに引き続き表示される場合があります。

その場合、店名の下に閉業である旨が明示された状態で残ります。つまり閉業マークは「情報を消す機能」ではなく「閉業したと知らせる機能」です。

過去の口コミや写真もそのまま残ります。ここを理解しないまま操作すると、後から「思っていたのと違う」となりがちです。

移転や店名変更は「閉業」ではない

これが最も重要な注意点です。ヘルプには、所在地や名称の変更にともなって閉業マークが付けられたビジネス情報は、営業中に再設定することができないと明記されています。

この場合は新しいビジネス情報を追加する必要があり、その新しいプロフィールはあらためてオーナー確認をしなければなりません。積み上げてきた口コミを新しいプロフィールに移したい場合は、Googleへの問い合わせが必要になるとも書かれています。

移転の予定があるなら、閉業マークではなく住所変更の手順を踏むのが原則です。手順と注意点は店舗移転時のビジネスプロフィール住所変更手順にまとめています。

口コミと写真の扱いを先に決めておく

長く営業してきたお店ほど、口コミは大切な資産です。閉業マークを付ける前に、その資産をどうしたいのかを決めておきましょう。

同じ事業を別の場所や別の名前で続けるなら、口コミを引き継げるかどうかで再スタートの難易度が変わります。判断に迷うなら、操作する前にGoogleへ相談するほうが安全です。

重複プロフィールが残っていないか確認する

同じ店舗のプロフィールが二重に存在していると、片方だけ閉業にしても、もう片方が営業中のまま地図に残ってしまいます。逆に、営業を続けている店のほうを誤って閉業にしてしまう事故も起こります。

閉業や休業の操作をする前に、自店のプロフィールが1つだけかを確認しておきましょう。探し方と統合の手順は重複したビジネスプロフィールの見つけ方と統合手順で解説しています。

再開するときの戻し方と、戻せないケース

開いた店舗の入口と無地の看板と地図ピンのアイソメトリックイラスト

休業からの再開は、設定を戻すだけで完了します。ただし、戻せないケースがあることも合わせて知っておいてください。

営業中に戻す手順

ヘルプに記載されている手順は次のとおりです。ビジネスプロフィールを開き、「プロフィールを編集」から「営業時間」を選びます。

営業時間セクションで編集アイコンを押し、「決まった営業時間で営業している」を選びます。すると臨時休業または閉業のマークが外れ、通常の営業時間の入力画面に戻ります。

あとは営業日のチェックボックスをオンにし、プルダウンで開店・閉店の時刻を設定して保存すれば完了です。営業時間を表示したくない場合は「営業時間不定で営業している」を選んで保存する方法もあります。

再開の日が決まっているなら、当日の朝ではなく前日のうちに設定しておくと安心です。反映のタイミングによっては、当日の朝一番のお客様に間に合わないことがあるためです。

複数店舗をまとめて営業中に戻す

多店舗の場合も、ビジネスプロフィールマネージャーからまとめて戻せます。リストから対象の店舗を選び、上部のツールバーで「アクション」から「営業」をクリックします。

確認のダイアログが出たら「営業中に変更」をクリックすれば反映されます。まとめて戻したあとは、各店舗の営業時間が正しく入っているかを1件ずつ目視で確認しておきましょう。

移転や改名にともなう閉業は戻せない

先ほども触れましたが、大事な点なのでもう一度整理します。所在地や名称の変更にともなって閉業マークが付いたビジネス情報は、営業中に再設定することができません。

この場合は新しいビジネス情報を追加し、そのプロフィールでオーナー確認をやり直すことになります。口コミを新しいプロフィールへ移したいときは、自分で操作するのではなくGoogleに問い合わせる必要があります。

一方で、単に休業していただけの場合や、誤って閉業マークを付けてしまった場合は、営業中への再設定が可能だとヘルプに書かれています。焦って新しいプロフィールを作る前に、まずは既存のプロフィールで戻せないかを確認してください。

休業中と再開直後にやっておきたいMEO運用

オレンジの光がもれる開いた青いドアと地図ピンのアイソメトリックイラスト

設定を正しく変えたら終わり、ではありません。休んでいる間の見せ方と、再開直後の動き方で、その後の戻り方が変わります。

休業の理由と再開予定を言葉で伝える

臨時休業マークは「休んでいる」ことしか伝えられません。なぜ休んでいるのか、いつ戻るのかが分からないと、お客様は他店に流れてしまいます。

そこで役立つのが最新情報の投稿機能です。「◯月◯日まで改装工事のため休業します。◯月◯日にリニューアルオープンします」と書いておくだけで、印象はまったく違います。

ビジネス情報の説明欄にも、休業の旨と再開予定を一時的に書き足しておくと親切です。再開したら忘れずに元の文章に戻しましょう。

休業中も口コミへの返信は止めない

休んでいる間も、過去に来店したお客様が口コミを書いてくれることがあります。ここで返信が止まっていると、「本当にもうやっていないのでは」という印象を与えかねません。

週に一度でいいので、口コミを確認して返信する習慣は続けてください。返信のなかで再開予定に触れておけば、それ自体が告知にもなります。

再開直後の2週間で巻き返す

営業中に戻したら、そこからが本番です。臨時休業中に落ちた露出を取り戻すために、プロフィールの情報を一気に整えましょう。

具体的には、営業時間の再確認、写真の追加、最新情報の投稿、商品やサービス欄の見直しといった作業です。再開したことをお客様とGoogleの両方に伝えるつもりで、情報の更新を集中させるのがコツです。

そのうえで、再開から2週間ほどは地図での見え方を定点で観測してみてください。休業前の水準に戻っていないエリアが分かれば、次に何をすべきかも見えてきます。

よくある質問

カレンダーと時計と店舗を並べたアイソメトリックイラスト

1日だけの休みでも臨時休業マークを使っていいですか

おすすめしません。ヘルプでは7日間以下の休業は特別営業時間で設定するとされており、1日だけの休みは特別営業時間の想定範囲です。

臨時休業マークは検索での見え方に影響する可能性があるため、短い休みにわざわざ使う必要はありません。日付を指定して休業と登録すれば、その日だけ休みだと正しく伝わります。

閉業マークを付けると口コミは消えますか

閉業マークを付けても、プロフィール自体が検索やマップに残る場合があるとヘルプに書かれています。プロフィールが残っていれば、それまでの口コミも表示された状態が続きます。

ただし、移転や改名にともなって新しいプロフィールを作り直す場合、口コミが自動で引き継がれるわけではありません。移動を希望する場合はGoogleへの問い合わせが必要です。

誤って閉業マークを付けてしまいました

誤って閉業マークを付けたビジネス情報は、営業中に再設定できるとヘルプに明記されています。プロフィールを編集から営業時間を開き、「決まった営業時間で営業している」を選び直してください。

反映まで時間がかかる場合もあるので、保存後しばらく様子を見ましょう。それでも戻らない場合は、Googleビジネスプロフィールのサポートに問い合わせるのが確実です。

季節営業の店は毎年どうすればいいですか

ヘルプでは、オフシーズンに休業する場合は臨時休業オプションを使うとされています。海の家やスキー場周辺の店舗などは、シーズンオフに臨時休業、シーズン開始前に営業中へ戻す運用になります。

毎年のことなので、切り替える日をカレンダーに登録しておくと戻し忘れを防げます。再開の数日前に情報の更新を始めておくと、シーズン初日から良い状態で迎えられます。

休業設定はホームページやSNSにも反映されますか

反映されません。Googleビジネスプロフィールの設定は、あくまでGoogle検索とGoogleマップの表示に関わるものです。

自社ホームページ、SNS、予約サイト、ポータルサイトの営業時間は、それぞれ個別に更新する必要があります。更新すべき媒体を一覧にしておくと、休業と再開のたびに漏れを防げます。

Googleマップ集客のご相談はお気軽に

休業や再開の設定は、一度覚えてしまえば難しい作業ではありません。ただ、再開後に思うように客足が戻らない、地図での見え方が休業前と違う、といった悩みは自力では判断が難しいところです。

株式会社アクセス・リンクでは、Googleビジネスプロフィールの設定確認から、地図検索での順位のチェック、改善の優先順位づけまでをお手伝いしています。栃木県下野市を拠点に、全国の店舗・中小企業の集客をご支援しています。

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この記事を書いた人
三田健司
三田健司
access-meo 開発・運営/株式会社アクセス・リンク 代表取締役

全日本SEO協会認定SEOコンサルタント。Webサイト制作・SEOを10年以上、延べ1,000件以上支援してきた実績をもとに、Googleマップ・ローカル検索(MEO)での集客を可視化し、改善まで後押しする支援ツール「access-meo」を開発・運営しています。個人事業主や中小企業の店舗集客をサポートします。

(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント

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