「Googleビジネスプロフィールを登録したのに、なかなかGoogleマップの検索で見つけてもらえない」。そんなお悩みの原因が、実は最初に選んだ「カテゴリ」にあるケースは少なくありません。
カテゴリは、あなたのお店が「何のお店なのか」をGoogleに伝える、いわば店の看板のような設定です。このカテゴリの選び方ひとつで、地図検索で表示される場面が大きく変わります。
この記事では、店舗オーナーやご担当者の方が迷わずカテゴリを選べるように、メインカテゴリと追加カテゴリの違い、失敗しない選び方の手順、業種別のヒント、設定・変更時の注意点までを、専門用語をかみくだいて解説します。
カテゴリ設定が店舗集客を左右する理由

Googleビジネスプロフィールのカテゴリは、単なる分類ラベルではありません。Googleの公式ヘルプでも、「選択したカテゴリは、Googleのローカル検索結果のランキングに影響します」と明記されています。
つまりカテゴリは、口コミや写真と並んで、地図検索で上位に出るかどうかを決める土台になっているということです。ここを外すと、どれだけ他の項目を頑張っても成果が出にくくなります。
たとえばメインカテゴリが「ピザレストラン」のお店は、「レストラン」「イタリアンレストラン」「ピザ」といった検索をした人のローカル検索結果に表示される可能性がある、とGoogleは説明しています。逆にいえば、選んでいないカテゴリに関連する検索では、そもそも土俵に上がれないことがあるのです。
「近くの〇〇」とスマホで検索したとき、Googleはそのエリアの全店舗を一軒ずつ調べているわけではありません。まず「その検索に関連するカテゴリを持つお店」をふるいにかけ、その中から距離や知名度などを見て順位を決めていきます。
よくある誤解として、「店名にキーワードを入れれば上位に出る」と考えてしまうケースがあります。しかし実際のお店の名前でないものを店名欄に足すのはガイドライン違反にあたり、カテゴリで正しく業種を伝えるほうが健全で効果的です。
カテゴリは無料で、しかも数分あれば見直せる設定です。広告費をかけたり大がかりな作業をしたりしなくても改善できる、費用対効果の高い一手だといえます。
だからこそ、自分のお店を最もよく表すカテゴリを正しく選ぶことが、集客の第一歩になります。カテゴリと順位の関係をもっと深く知りたい方は、Googleマップの表示順位はどう決まる?もあわせてご覧ください。
メインカテゴリと追加カテゴリの違いを理解する

Googleビジネスプロフィールのカテゴリは、「メインカテゴリ」と「追加カテゴリ」の2種類に分かれています。まずはこの役割の違いを押さえておきましょう。
メインカテゴリ|お店の核を1つだけ選ぶ
メインカテゴリは、あなたのお店を最もよく表す業種を1つだけ設定するものです。数あるカテゴリの中で、Googleが最も重視する中心的な情報になります。
Googleは「ビジネスの説明として最も近いメインカテゴリを選んでください」と案内しています。メインカテゴリは、お店の顔であり最重要の設定だと考えてください。
たとえば美容室であれば「美容院」、ラーメン店であれば「ラーメン店」というように、事業の核を一言で表すものを選びます。ここが集客の成否を大きく左右します。
メインカテゴリは、業態が大きく変わらない限り頻繁に入れ替えるものではありません。だからこそ最初に時間をかけて、お店の一番の売りは何かを言葉にしてから選ぶことをおすすめします。
追加カテゴリ|提供サービスを補足する
追加カテゴリは、メインカテゴリだけでは伝えきれないサービスや取り扱いを補足するために使います。メインカテゴリに加えて、最大9つまで設定できます。
Googleの例では、ベーカリーやデリカテッセンを併設するスーパーの場合、メインカテゴリを「スーパー」にし、追加カテゴリとして「ベーカリー」「デリカテッセン」を加える、と説明されています。
追加カテゴリで設定した業種に関連する検索でも、お店が表示される可能性が広がります。ただし関係の薄いカテゴリまで詰め込むのは逆効果になるため、次の章で選び方のコツを詳しく見ていきます。
失敗しないメインカテゴリの選び方【3ステップ】

メインカテゴリはお店の集客を左右する最重要項目です。ここでは、迷わず決めるための3つのステップを紹介します。
ステップ1|できるだけ具体的なカテゴリを選ぶ
Googleは「表示されたリストから特定のカテゴリを選んでください」と案内しており、例として「サロン」ではなく「ネイルサロン」を選ぶよう示しています。抽象的な言葉より、具体的な業種を選ぶのが基本です。
「レストラン」より「寿司店」、「クリニック」より「歯科医院」というように、一段深い具体的なカテゴリを選ぶほど、狙った検索に強くなります。お客様が実際に検索する言葉に近づけるイメージです。
なお、独自の業種を自分で作ることはできません。希望どおりの具体的なカテゴリが用意されていない場合は、ビジネスを説明する一般的なカテゴリの中から最も近いものを選びます。
ステップ2|競合の上位店が使うカテゴリを調べる
どのカテゴリが正解か迷ったら、実際にGoogleマップやGoogle検索で自分の狙うキーワードを検索してみましょう。上位に表示されているお店が、どんなカテゴリを設定しているかがヒントになります。
上位数店に共通して使われているカテゴリは、その検索で評価されやすいカテゴリである可能性が高いといえます。同業のライバル店を観察することは、遠回りに見えて確実な方法です。
ただし、他店の真似をして自店の実態と合わないカテゴリを選ぶのは避けましょう。あくまで「自店を正しく表し、かつ検索と相性が良いもの」を選ぶ視点が大切です。
競合調査をするときは、パソコンとスマホの両方で確認するのがおすすめです。検索する端末や場所によって表示される順位が変わるため、複数の環境で見ておくと上位店の傾向をより正確につかめます。
ステップ3|ホームページの内容と一致させる
カテゴリは、お店のホームページやビジネスプロフィールの情報とちぐはぐにならないようにします。実際には提供していないサービスのカテゴリを設定すると、情報の信頼性を損なう原因になりかねません。
設定したカテゴリに対応するサービスは、ホームページ側にも説明ページがあると自然です。MEOとは?店舗集客で今すぐ押さえる基本でも触れているとおり、店舗情報の一貫性はローカル集客の基礎になります。
この3ステップは、一度きりで終わらせず、季節メニューの追加や新サービスの開始といった変化に合わせて見直すと効果的です。お店の実態とカテゴリを常に一致させておくことが、長期的な集客の安定につながります。
追加カテゴリの選び方と「入れすぎ」の落とし穴

追加カテゴリは最大9つまで設定できますが、「枠があるから全部埋めよう」と考えるのは危険です。ここでは、追加カテゴリを活かすコツと、やりがちな失敗を解説します。
実際に提供しているサービスだけを選ぶ
追加カテゴリは、お店が本当に提供している業種・サービスに限って設定します。Googleも「すべての商品やサービスに対してカテゴリを追加することはできない」と述べており、あくまで店を説明するものをいくつか選ぶ位置づけです。
たとえばカフェがランチも提供しているなら「カフェ」を核に「喫茶店」などを補う、という考え方です。提供していないメニューやサービスのカテゴリは加えないようにします。
カテゴリの入れすぎは強みをぼやけさせる
追加カテゴリを関連の薄いものまで詰め込むと、Googleに「結局このお店は何が専門なのか」が伝わりにくくなります。カテゴリの数を増やすほど強くなるわけではありません。
むしろ、少数でも専門性のはっきりしたお店のほうが、狙った検索で評価されやすい傾向があります。数を追うより、核となる強みが明確に伝わる構成を意識しましょう。
目安としては、メインカテゴリを1つ決めたうえで、本当に関連する追加カテゴリを数個に絞るのが扱いやすい形です。増やすときは「この検索で見つけてほしいか」を一つずつ確認しながら加えます。
別部門・別店舗は独立したプロフィールが必要
Googleのガイドラインでは、独立して所有・運営されている部門は、追加カテゴリではなく、その部門専用のビジネスプロフィールを持つべきとされています。
例として、独立運営のカフェが併設されたフィットネスクラブでは、フィットネスクラブ側に「カフェ」というカテゴリを追加することはできません。カフェには「カフェ」をメインカテゴリにした別のプロフィールが必要になります。
カテゴリの設定・変更手順と注意点

カテゴリは一度決めたら終わりではなく、サービスの追加や業態変更に合わせて見直せます。ここでは設定・変更の手順と、押さえておきたい注意点を紹介します。
カテゴリを設定・変更する手順
設定はビジネスプロフィールの編集画面から行います。おおまかな流れは次のとおりです。
まずビジネスプロフィールにアクセスし、「プロフィールを編集」を選びます。次に「業種」の横にある編集アイコンを選び、メインカテゴリの入力欄にカテゴリを入力して、表示されたリストから選択します。
追加カテゴリを設定するときは「別のカテゴリを追加」を選び、同じように入力して候補から選びます。不要なカテゴリは削除アイコンから外し、最後に「保存」を選べば完了です。
変更時に知っておきたい注意点
カテゴリを追加・編集すると、Googleから改めてオーナー確認を求められることがあります。これは情報の正確さを守るためのプロセスなので、慌てず案内に従って確認を進めましょう。オーナー確認の基本はGoogleビジネスプロフィールの登録とオーナー確認の手順で解説しています。
また、編集した内容はすぐに反映されない場合もあります。表示が変わらないからと何度も設定し直すのではなく、少し時間を置いて確認するのがおすすめです。
カテゴリを変更した後は、Googleマップでの見え方や順位が変化することがあります。変更の効果を正しく把握するには、ローカルパックとは?地図の検索枠に載る条件もあわせて確認しておくとよいでしょう。
業種別に見るカテゴリ選びのヒント

考え方は共通でも、業種によって迷いやすいポイントは異なります。代表的な業種を例に、カテゴリ選びのヒントを整理します。
飲食店|料理ジャンルまで具体化する
飲食店では「レストラン」で止めず、提供する料理ジャンルまで具体化するのが基本です。「イタリア料理店」「焼肉店」「カフェ」など、お客様が検索する言葉に近いカテゴリを選びます。
ランチ営業やテイクアウトなど、複数の顔があるお店は、核となる業態をメインにしつつ、実際に力を入れているサービスを追加カテゴリで補うと伝わりやすくなります。
美容・サロン|サービスの中心で選ぶ
美容室・サロン系は「美容院」「ネイルサロン」「まつげエクステサロン」など、提供サービスの中心にあたるものをメインカテゴリにします。複合的なサロンでも、まずは一番の売りを核に据えます。
エステやヘッドスパなど複数メニューがある場合は、実際のメニュー構成に合わせて追加カテゴリを選びます。ここでも「本当に提供しているか」を基準にしましょう。
クリニック・整骨院|診療内容に合わせる
医療・治療系は「歯科医院」「整形外科」「整骨院」など、診療・施術の内容に沿ったカテゴリを選びます。専門分野が明確なほど、悩みを抱えた人の検索と結びつきやすくなります。
なお、医療・健康に関する情報の受け取り方には個人差があります。具体的な症状や治療については、必ず専門家である医師や有資格者にご相談ください。
小売店・士業|取扱商品や専門分野で選ぶ
物販店であれば「靴店」「メガネ店」など、扱う商品カテゴリに合わせて選びます。総合的な品ぞろえのお店でも、最も来店動機になりやすい商品を核に据えると、狙った検索で見つけてもらいやすくなります。
税理士や行政書士などの士業は、「税理士事務所」「行政書士事務所」といった専門分野に沿ったカテゴリを選びます。信頼性が重視される業種だからこそ、実態と一致した正確な設定が安心感につながります。
よくある質問(FAQ)

Q. メインカテゴリと追加カテゴリ、どちらが順位に効きますか?
一般的に、メインカテゴリのほうがより重要とされています。お店の核を表すメインカテゴリを最優先で正しく選び、追加カテゴリはそれを補う位置づけで考えるとよいでしょう。
Q. 追加カテゴリは多いほうが有利ですか?
数が多ければ有利というわけではありません。関連の薄いカテゴリを増やすと専門性がぼやけるため、本当に提供しているサービスに絞ることをおすすめします。
Q. 希望どおりのカテゴリが見つかりません。どうすればよいですか?
独自のカテゴリを新しく作ることはできません。用意された一覧の中から、あなたのお店を説明するのに最も近い一般的なカテゴリを選びましょう。
Q. カテゴリを変えると順位はすぐ上がりますか?
必ずすぐに上がるとは限りません。カテゴリは重要な要素の一つですが、距離・知名度・口コミなど他の要素も関わります。
正しいカテゴリに整えたうえで、継続的な運用を積み重ねることが大切です。
Q. カテゴリはどのくらいの頻度で見直せばよいですか?
決まった頻度はありませんが、新しいサービスを始めたときや、季節で主力メニューが変わるときが見直しの好機です。少なくとも数か月に一度、実態とずれていないかを点検するとよいでしょう。
まとめ|正しいカテゴリ選びで「選ばれる店」へ

Googleビジネスプロフィールのカテゴリは、ローカル検索で見つけてもらうための土台です。メインカテゴリでお店の核を具体的に表し、追加カテゴリで実際のサービスを過不足なく補うことが基本になります。
カテゴリの入れすぎを避け、競合の傾向やホームページの内容とも整合させながら、自店を正しく表す設定に整えていきましょう。設定後は見え方の変化を見ながら、定期的に見直すことをおすすめします。
「今の設定で正しく見つけてもらえているか」を客観的に把握したいときは、順位や店舗情報をまとめて確認できるツールを活用すると、改善の糸口がつかみやすくなります。
カテゴリの見直しは、費用をかけずに今日から取り組める改善策です。まずは自店のメインカテゴリが最も具体的で正確なものになっているかを、この機会にぜひ確認してみてください。
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